【SGDQ2018】RTA、それはゲームの1つの楽しみ方
6月日から7月日にかけて、「Summer Games Done Quick 2018」というイベントが開催されていました。
イベント自体は米国で開催されていましたが、有志の方々が「Japanese Restream」というチャンネルでミラーリング+解説をしてくださったため、日本からでも気楽に視聴することができました。
私は運営でも走者でもなければ、RTAやTASすらさほど詳しくないのですが、一視聴者として、一ゲーマーとして大変楽しませていただいたので、この興奮を記しておくためにも本稿の執筆に至りました。
1.「Games Done Quick」とは
SGDQとは、「Summer Games Done Quick」の頭文字を取ったもので、海外のタイムアタック(TA)系では最大のコミュニティである「Speed Demos Archive(SDA)」が主体となって夏に毎年行っているチャリティーRTA配信イベントです。
GDQには冬(1月)に行う「Awesome GDQ」と夏に行う「SGDQ」があります。(初見は「Autumn GDQ」で秋にやると思ってた…)
前者の方が規模が大きいものの、SGDQもRTAイベントとしては最大級のようです。
共通する特徴は以下の通りです。
・いろいろなゲームのRTAを行う
・チャリティイベント
・イベント期間中はぶっ続け
・一定の寄付金額でボーナスイベントなど(インセンティブ)
2.そもそもRTAって?
RTAとは、リアルタイムアタック(Real Time Attack)の略で、ゲームのプレイスタイルの一種である。
ゲームスタートからクリアまでの実時間(時計で計測した現実の所要時間)の短さを競う。
細かなルール、こと計測の開始・終了時点の基準は差異が多く、RTAを行うゲームでの先行事例に従うことが多い。
ゲームを開始してから「目標」を達成するまでを実時間で計測するのがRTAです。
「目標」はゲームクリア以外にも、特定のアイテム収集であったり、ある条件下でのボス撃破であったり様々です。
また、RTAと界隈の近いジャンルとしてTAS(Tool Assisted Speedrun)というものがあります。
こちらは雑に言ってしまえば、RTAを人間では無くコンピュータ(Tool Assisted)に実行させることで、理論的な最速解を競い合うものです。
多くのTASは実機再現可が原則ですので、実際に人力でコンマ数秒の緻密な入力ができるかはともかく、チートとは全く異なるものです。
3.SGDQ2018より私的ピックアップ
私の意見をずらずら並べるよりも、実際に見ていただいた方が面白さが伝わると思います。
視聴済みの範囲内で、非常に盛り上がった(真夜中に声あげるくらい)部分をここでご紹介。
なお、URLは「Japanese Restream」がアーカイブしてくださったものへのリンクになります。
本家SGDQのアーカイブもYouTubeにあがっているので、日本語解説などが不要な場合はこちらを視聴しましょう。
https://www.twitch.tv/videos/278558279
SDGQ2018で唯一の日本人走者の方が出場したゲームです。
1つ前のブロックでは本編をプレイしていましたが、このアーカイブでは2名のRTAプレイヤーがレース形式で走ります。
実力の拮抗した走者同士による本番レースは手に汗握ります!
また、憧れの走者とコントローラーを並べるという状況もアツいですね!
・Getting Over It with Bennett Foddy
https://www.twitch.tv/videos/278578849
通称「壺」
劣悪な操作性と鬼畜仕様が話題となり、配信などを中心にたいへん有名になりました。
何日かけてもクリアできず、果てにアンインストールする人も出てくるゲームですが、世界記録は1分30秒を切っています。
さて、ぶっつけ本番ではどんなスコアを叩き出せたのでしょうか。
余談ですがSteamサマセで安くなってますよ。
セールが終わる前に、是非とも友人にギフトしてあげましょうね。
https://www.twitch.tv/videos/278946774
こちらもプレイヤー2名によるレース。
ルールはシンプルで、ひたすら操作テクニックで速度を競い合いますが、本番には魔物が潜んでいて…!?
RTA自体もさることながら、2名の走者達の魅力的な掛け合いにも注目です。
https://www.twitch.tv/videos/280269935
鬼畜マップを初見でレースするボーナスイベントです。
直接RTAとは関係ないものの、上位スコアの精鋭達が四苦八苦しながら、それでも戦いの中で成長していく様子は必見です!
解説のおかげで、高度なテクニックを知らなくても何がアツいのか分かるので、ゲームに疎い人にも見てもらいたい一瞬。
スーパーマリオメーカーはイベントの鉄板にもなり得る、とてつもないポテンシャルを見せつけてくれました!
他にも気になるのに用事でリアルタイム視聴できなかったものが多くあるので、アーカイブで視聴していく予定です。
4.RTAの「魅力」
- 遊んだことのあるゲームを、別の視点から楽しめる
- グリッチ有りだと、たいていの場合ハチャメチャで楽しい
- ゲームを楽しむために考えられたレギュレーションの数々
- そしてなんといっても、ゲームへの愛を感じる
20年前のゲームが未だに一線級で遊ばれているのです。これってすごいことじゃないですか!?
通常のプレイで楽しみ、決められたルールの下でさらに堪能する。
まさしくゲームへの愛だと私は思います。
5.関連リンク
おそらく他にもたくさんのRTAイベント・コミュニティ・配信・動画・データベースなどがあると思いますが、知ってる範囲で書いてます。
興味を持った方はこんなチラシの裏ブログではなく検索エンジンで情報収集しましょう。
5.1.RTAイベント・コミュニティ
RTAのイベント・コミュニティはSGDQだけではありません。
・RTA-Event – 国内外で開催されるRTAのイベントをまとめています
・RTA in Japan – RTA in Japanは、日本で開く初めての大規模オフラインRTAイベントです。
5.2.動画サイト
走者の皆さんは、普段はYouTubeやニコニコ動画などの動画サイトにRTAのプレイをあげている方が多いようです。
RTAは日本での呼称で、海外ではSpeedrunが一般的なもよう。
5.3.データベース
自らもRTAに挑戦!という方は、以下のURLから挑戦するゲームの世界記録をチェックしてみては?
5.4.その他参考文献など
・ゲームの最速クリアで2億3000万円以上の寄付金。RTAを披露するチャリティーイベント「SGDQ 2018」成功の秘訣は“視聴者を楽しませる”(電ファミニコゲーマー) - Yahoo!ニュース
おまけ
完全にイカれたTシャツ でもちょっと欲しいかも